「当たり前のことが大切でありがたい」という視点の増やし方

市川弘美

 

私のところに子育ての相談に来られる方は、
「ほめ方」よりも「叱り方」について知りたい、と思っている方のほうがたくさんいらっしゃいます。

セミナーや講演のアンケートでも、お悩みは「どうやって叱ればいいか」
なぜ、ほめ方よりも叱り方を知りたいのでしょうか。

 

よくお話を聞いてみると、ココに行きつきます。

「ちゃんと子育てしなくてはいけない」

もぉ、これは、ワナですねー(笑)

ワナにはまると、「ちゃんと、こうあるべき」レベルまで子どもができるようにならないと、ほめられなくなってしまいます。
それで、「ほめる所が見つからない」事態に。

「叱る所ばかりが目についてしまう」ので、「叱り方」のほうを知りたいわけです。

 

そんなときにオススメなのは、「当たり前の大切さ」に目を向けてみることです。

・毎日健康ですごしていること。
・笑っていること。
・お腹がすくこと。
・食べて寝て出す(笑)こと。

それだけで、子どもはスクスク育っていますよ。
他にも当たり前のことって、たくさんありますね。

・毎日元気で学校に行くこと。
・夫が毎日仕事に出ること。
・家族で食卓を囲めること。

もしも、これらの当たり前のことが、当たり前でなくなったら、どうでしょうか。
・子どもが、学校に行くのをいやがって行かなくなる。
・夫が会社を休みがちになる。
・家族がバラバラで食事をとり、食べないこともある。

1つでもこんな事態になってしまったら、困るし、落ち込むし、悩みますよね。
普通の生活が、ままならなくなるかもしれません。

当たり前のことが当たり前にあるって、本当に幸せ!

 

「当たり前のことを認める(ほめる)ようにしたら、ほめる所がいっぱい見つかった」
とおっしゃるお母さんも多いですよ。

「ちゃんと子育てしなくてはいけない」 から、 「当たり前の毎日が大切で、ありがたい」という視点に変えて、子育てができるといいですね。
そうすれば、叱ることは少なくなり、ほめるポイントがたくさん見つかります。

今日は、帰宅した子どもに、
「おかえりー おつかれさま」に加えて
「元気で学校行って帰ってきて、ママ安心だわ」と声をかけてみてくださいね!

自分が言葉を発することで、 「当たり前のことが大切で、ありがたい」という視点がどんどん増えていきま~す♪

 

 

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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