ガルシアへの手紙
実は、今回のジャンルも、所謂「自己啓発」モノです・・・(;^ω^)
「三大自己啓発書」 2019.6.1
https://books.view.cafe/business/503/
「チーズはどこへ消えた?」 2019.6.16
https://books.view.cafe/business/518/
「自己啓発は「勇気」から」 2019.7.1
https://books.view.cafe/business/530/
4回連続・・・って、そんなに「自己啓発」モノが好きなの?と想われてしまうかもしれませんが、
良いものは良い!
という、「若いやまびこ」のようなノリで・・・分かる人は、少数派ですかね・・・爆
さて、今回の題材は、「ガルシアの手紙」という、18世紀末に著された短い物語です。
短いというのも、今回ご紹介するフォーマットで、その「ガルシアの手紙」にあたるボリュームは十数ページ・・・
残りは、解説で埋められています・・・その解説を含めても100ページ強というボリュームですので、通読しても小一時間で読了してしまうことでしょう。
しかしながら、その十数ページに展開される物語は、かなり濃厚です。
18世紀末、米西戦争に突入する際、時の米国マッキンレー大統領は、キューバの反乱軍・ガルシア将軍へ協力を要請する書簡を出すことにしました。ところが、ガルシア将軍が何処に潜伏しているのか誰も分かりません。スマホはもちろんGPSさえ無い時代です。事態は急を要します。そんな状況の中、側近は大統領に進言しました。
「ガルシアを見つけ出せる人間がいるとしたら、それはローワンという男です」。
提案通り、抜擢されたローワンは、ガルシアへの手紙を受け取ると、防水の小袋に密封し、革ひもで胸に縛り付け、四日後の夜には敵地キューバの海岸へ小舟で上陸し、三週間後、任務を遂行し終え、別の海岸に現れました。
そして、特筆すべきは、マッキンレー大統領が、ガルシアへの手紙を渡した際、ローワンは、黙って受け取るだけで、「ガルシアはどこにいるのですか」と聞かなかったということなのです。
如何でしょうか?
とても短い物語ですが、人の信頼の応えることを、とても分かりやすく表現されています。
我々が日頃、“無理っす!”と漏らしてしまう事態など、ガルシアに手紙を届けることに比べたら・・・(;´・ω・)
そして、如何にしてガルシアに手紙を届けたかについては、ローワン自身が、「ガルシアへの手紙の届け方」という手記で説明してくれています。
コチラは、流石に80ページ余りのボリュームです!
さて、任務を遂行したローワンは、後日、マッキンレー大統領から、祝辞と感謝の言葉を贈られました。
「あなたは、本当に勇気のある仕事を成し遂げてくれた!」
しかしながら、ローワンは、手記をこんなフレーズで締めくくります。
しかし、私は、あたり前のことをしたのである。
あたり前のこととは、理由をあれこれ尋ねるのではなく、指示、命令をやり遂げるということである。
その信頼に応えるということである。自分がやるべきことをやるということである。
私は、ガルシアに手紙を届けたのだ。
自律分散型、自走式経営、ティール組織等、喧しい昨今ですが、大切なことは全てここに書いてあるような気がすると想うのは、やはり小生もオールドタイプなのでしょうかね・・・(;^_^A
今回もお役に立てれば幸いです。
ではでは。
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