著書・超訳 易経〜乾為天〜 〔著者:竹村亞希子〕
〔ビリ読de読書感想文トレーナー チャレンジ17-01〕
題:「時」と「兆し」の専門家に憧れて
易経に挫折したことのある人のための本
そもそもが、竹村あきこ先生がかっこよく、とても憧れていて、こんな風に、朗らか で柔らかくて、言葉に説得力のある、そんな先生が大好きでした。 ずっと易経を知りたいと思っていて、それでも何度も手に取り読み始めるのだけれど、すぐに挫折してしまう何年間でした。 今回のこの本は、先生ご自身も文中で言われているように、そんな挫折した人のための本だと、「リーダーの易経」の書き興しだと仰っている。
時流に乗るのではなく、時中を観る
確かに、冒頭からかなりわかりやすいと感じた。 易経そのものを覚えなくてはいけないと思っていて、ほぼ占いに近く、流れを観てい くものであると解釈していたのが、それは違っていて、まずは自分の志があり、そし て経験を引き当てながら、時中を観ていくというものだとわかってきた。 「自分の志と経験」がとても大切ということを念頭におき、改めて、時流に乗るので はない、時中を観るということに意識をしてみた。 そうすると、失敗ばかりの自分の人生が、肯定されるような、必要な要素だと思えて くるので、ものすごく承認感を得ることができた。
失敗しながら成⻑していく、その失敗時期は、春夏秋冬の冬であり、その時期は準備期間だとわかっていれば、結果成果が見えるのはその先、焦ることはなく、落ち着い てじっくりと準備に取る組むことができる。 そして、その時期に、人を育てるということをフォーカスするならば、人を育てるリ ーダーのための資質、自分を磨くことに力を入れられる。 そうすれば、驕らず、威張らず、過信することなく、学び続けて進化できる。 リーダーになり、何となくできるようになって過信すると、慢心し、聴く耳もなくな り、人を無能に思えてしまったりしていつの間には下降の一途に。今までは、それに 気づくことができていなかった。
自分磨きをし続けるその先に神格化するという、徳川家康が掲げて成し遂げたその域になる。
自分と周りを導いて行く!
失敗からの学びこそが、易が教える流れの一部だということがわかり、これまで、自分のしてきたことも必然だったと自分を認めることができた。 経営の原理原則とは、過去の自分の歴史と、現在の自分と引き当てながら易経を理解していくこと。 これからの流れに向けて、するべき行動を決めて、その先に開ける未来を描き、 時中を見据えて、目指していく、そこへ自分と周りを導いていこうと思います。
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