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民間防衛

新年あけましておめでとうございます!

2020年という新しい年を無事迎えられたことに、先ずは感謝申し上げます。

この1年がすてきな年に仕上げられるよう、改めて本日から積重ねて参りたいですね。

そんな取り組みに欠かせないのが、良書とのご縁ということで、今年もいつものペースで向き合って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、2020年のトップバッターを務めていただくのは、こちらの名著です。

『民間防衛』 スイス政府 編 原書房

『民間防衛』 スイス政府 編 原書房

“新しい年を無事迎えられた”とご挨拶しておりましたが、この本を読み進めると、そんなことはラッキーなだけで、2021年以降、“新しい年を無事迎えること”は、困難なことなのではと、恐ろしくなってしまうことでしょう。

小生を含め、日本国民のノーテンキさを直視すると、そう思わずにはいられません。

この本は、今から半世紀前、永世中立を掲げるスイス連邦内閣の要請によって、スイス連邦法務警察署によって260万部印刷され、スイスの全家庭に配られたというハンドブックです。

帯広告には、

一家に一冊

テロ、戦争、海外旅行、大震災、台風、総ての危機に備える

とあり、有事に備える危機管理マニュアルという触れ込みですが、その真の狙いは、冷戦時という時代背景からも、共産主義者の侵入につき、国民に備えさせるためだったようです。

しかしながら、手元にある翻訳本の奥付を確認すると、2008年4月時点で、既に22刷ですから、実は、日本でも読み継がれている、そんな隠れたベストセラーでもあるようです。

まえがきにもあるように、この本の狙いは、先ず国民の国防に対する意識を目覚めさせることです。

それは、兵器による攻撃に備えること以上に、心理的な作戦に対する備えについて強調され、「戦争のもう一つの様相」というチャプターにまとめられています。

戦争のもう一つの様相は、それが目に見えないものであり、偽装されているものであるだけに、いっそう危険である。また、それは国外から来るようには見えない。カムフラージュされて、さまざまな姿で、こっそりと国の中に忍び込んでくるのである。そして、われわれのあらゆる制度、あらゆる生活様式をひっくり返そうとする。
 このやり方は、最初はだれにも不安を起こさせないように、注意深く前進してくる。その勝利は血なまぐさくはない。そして、多くの場合、暴力を用いないで目的を達する。これに対しても、また、しっかりと身を守ることが必要である。
 われわれは絶えず警戒を怠ってはならない。この方法による戦争に勝つ道は、武器や軍隊の力によってではなく、われわれの道徳的な力、抵抗の意志によるほかない。

一国を内部から崩壊させるための活動に備えることが重要だと説かれていますが、その活動とは、スパイ活動による政治中枢への潜入(年末にもそんな類の事件が世間を騒がせていましたが・・・)にはじまり、メディア、教育機関、宗教団体等の活動を通じて、進展が図られます。

お人好しのままだと、文化を隠れ蓑にした洗脳活動により、心と思考が駆逐されてしまうことに警鐘を鳴らしてくれているのですね。

そういえば、「ハリウッド映画」もそんな役割を担わされている、なんて話を昔耳にしたことを想い出しました。

お隣の台湾では、11日に総統選が行われます。

そんなタイミングでもあり、新しい年を迎えることができたからこそ、お屠蘇気分でも構いませんので、少しだけでもこの国の未来について考え、できれば大切な方と意見交換をしていただきたい

そんな気持ちで、綴ってみました。

今回もお役に立てれば幸いです。

ではでは。

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