動きの妊活① 産める女性の体を作ってきたある習慣とは?
こんにちはー。妊活セラピストの渡辺久美子です。
玉のような赤ちゃんを産もう!ということで、
さらに生命力ある体になるために、「動く」っていうことに焦点を当ててお話していきます。
動くというと、運動のことかなと思われるかもしれません。
私がお話したいのは運動よりもさらに手前の、日常生活の中での体の動きです。
朝起きてから、一日をどのように過ごしているか改めて考えてみましょう。
こなしたできごとや、過ごし方だけでなく、どのように体を動かしたかという
その動きにフォーカスします。
ところで私はなにかと昔の日本人を想像して暮らしのお手本にしています。
この「昔」っていうのもかなりアバウトなイメージなのですが、
今みたいに何もかも便利になりすぎる前の日本人のことです。
その日常での体の動かし方のある習慣が、
現代の女性は圧倒的に少なくなってしまいました。
それが実は産める女性の丈夫で健やかな体作りに非常に役立っていたのですが…。
今と昔でこれだけの差!産める体作りを支えた日本人の家事労働
まず掃除です。
昔は洗濯機がなかったので、洗濯物は手で洗っていましたよね。
手で洗うということは、しゃがみこんで洗っていたということです。
ゴシゴシと、家族みんなの服を 洗うってやってみたことありますか?
旅先でちょっとした下着くらいは手洗いしたことあるかもしれませんね。
今は立ったまま、スイッチを押すだけです。
掃除は、ほうきやぞうきんを使ってやっていました。
ほうきで集めたホコリをちりとりで集めるためにしゃがみこみます。
雑巾で床を拭く、ということはこれもしゃがみこんで行なっていた作業です。
今は立ったまま掃除機をかけるだけ。
お掃除ロボットが留守の間にやっておいてくれるなんていう家も増えたでしょうね。
そして炊事ですが、今のようにガスコンロが普及するまでは、
日本人は薪をくべて火をおこしたかまどで料理をしていました。
かまどの火をおこすには、しゃがみこんで息を吹きかけたりしなければなりません。
さらにその薪は、薪割りして用意しなくてはいけませんから、
太い枝を細かくするべく、せっせと割っていたことになります。
立って割ることはできません。スクワットのような動きを繰り返し、
地道に割っていきます。
食卓は、今のようにダイニングテーブルにイスというスタイルになるまでは、
床にちゃぶ台でしたよね。
料理を運び、しゃがんで御膳を整えていました。
そこからまた立ち上がって、何度も何度も運び、
立ったり座ったりしなければいけませんでした。
ちなみにトイレも和式でしたよね。
いまでは子どもの時からずっと洋式という人もいるでしょうね。
どうでしょうか、これだけ見ても今の女性と昔の女性では体の動きが全く異なります。
今の女性たちは、しゃがみこんでいないんです。
つまり、股関節の筋力が圧倒的に違うのです。
昔ながらの家事労働が産める体を作っていた
私が出産を経験した産院は、
昔ながらの家事労働をして体を鍛えることを大事にしているところで、
おなかの大きな妊婦さんたちが薪割りや板戸拭きをしていました。
昔の女性はしゃがんだり立ったりして日常生活の中で自然と足腰が鍛えられていたから
お産がスムーズだったそうです。
現代人はいろんな技術の進歩で、体を動かさなくても大抵の生活や仕事ができるようになってしまいました。
昔の人はたくさん歩いていましたが、今は車で移動することが増えて、
意識して時間を取らなければ歩く機会もないという人も多いです。
仕事も、パソコンが普及してからは、デスクワークの仕事が多くなりました。
インターネットで買い物も調べものもできてしまうから、
出かけていかなくてもそういう用事が済ませられるようにもなっていますしね。
頭と目と指先を使うことがすごーく増えて、
足を使って動く機会が本当に減ってしまっています。
こんなに便利でボタンひとつでいろんなことがこなせてしまう生活が普通になっているわけですが、
それによって退化させてしまっている体の機能がずいぶんあるようです。
今日から始めてみよう!しゃがむ動き
しゃがむときに、私たちは股関節を使います。
立ったり座ったりすると、股関節の筋トレになるわけです。
この動きが股関節を柔軟にし、足をよく使うことでお腹の中も温まります。
昔の女性を見習って、まず床拭きをしてみましょう!
ちょっとはじめは大変ですが、
おうちもきれいになって一石二鳥ですよ。
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