ちがう流派のお茶席に入ったときの作法

市川弘美

 

多くの神社やお寺では、「懸け釜」といって、茶席が設けられます。

例えば神戸では、湊川神社生田神社弓弦羽神社でも、1年に何回か茶席が設けられます。

 

茶席は、そのときにより、流派がさまざまです。

自分が習っているのとちがう流派のお席だった場合、作法や振る舞いはどうすればいいでしょうか。

 

わたしは表千家ですが、裏千家のお席であっても、表の作法でお茶をいただき、またお道具を拝見します。

ほとんどの方が、ご自身の流派の作法で、お席に座られていると思います。

流派がちがっても、一服のお茶を美味しくいただく茶の湯の心は、みな共通するものですね。

 

 

ちなみに流派は、代表的なもので、裏千家、表千家、武者小路千家、藪内流、遠州流、宋徧流、有楽流などがあり、他にも多数あるそうです。
(うらせんけ、おもてせんけ、むしゃのこうじせんけ、やぶのうちりゅう、えんしゅうりゅう、そうへんりゅう、うらくりゅう)

ちがう流派のお茶席は、点前もちがいますが、お道具の雰囲気などもどことなくちがっているように感じられ、それもまた楽しいものですね。

ちがう分、学びも多いので、流派がちがうから・・とためらわずに、ぜひお席に入られてみてください。

神社のような清々しい場所の茶室でいただく、和菓子と一服のお茶を、お楽しみくださいね♪

 

 

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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