お茶の稽古って何がおもしろいの?~私の思う「思いやりの心」とは~
お茶の稽古を長年続けていると、「どうしてそんなに長いこと続けているの?」「何がおもしろいの?」と聞かれることがあります。
「ただ好きだから」では説明になっていないので、今日は理由の1つ「思いやりの心」についてつづってみたいと思います。
こちらに書いているように、茶道は「やらなくてもすむけど、やるとすごーーく美味しくなる」ことばかりです。
これらは、「お客様に、美味しく楽しく、一服のお茶を召し上がっていただく」ためにやります。
そして、お茶をお出しする私たち亭主も、一緒に楽しみます。
先日の侘び寂び茶会では、炭火を使うことができました。
お茶で使われる炭は、寸法がきっちり定められ、職人さんが少なくなっていて貴重です。
諸事情により電気でお湯を沸かすことが多くなっていますが、お茶では本来、炭の火でお湯を沸かします。
このとき、くべる炭の長さ太さ、炭の量、それにくべ方で火加減を調節します。
火が強すぎると、ブクブクと沸騰しすぎて煮えたぎってしまうんです。
火が弱いと、ぬるい抹茶になってしまい、味はイマイチです。
「湯相を整える」支度は、お客さまが席に入られる前にやり、炭の上には釜を据えます。
こういう見えないところの支度が、お茶には多く、それら一つ一つがとても大切です。
見えないけれど、手を抜くと、必ずお茶の味に表れてしまいます。
目に見えないところは、いわば「土台」。
土台がしっかりしていないと、見た目が良くても、薄っぺらくもろくなりますね。
「お客様に美味しく楽しく、一服のお茶を召し上がっていただく」
そのために、手間を惜しまず、見えないところも、心をくだき時間をかけて、ていねいに支度をする。
それが、私の思う「思いやりの心」です。
優雅だねと言われることも多い茶道。
実は、かなり地味ーーな作業ばかりです^^
私は、それがとにかく楽しくて楽しくてー。
お客さまのことを「思いやる心」で、お席の支度をしている時間が大好きなんです。
「思いやりの心」でもって、好きなことができるって、何て幸せ~♪
あなたも誰かの喜ぶ顔を想像しながら、「思いやり」でもって手間を惜しまず楽しく、支度をすることってないですか?
あ、私もあるある!という方は、コメントで教えてくださいね♪
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